@亀戸天神社(かめいどてんじんしゃ)
A東京都江東区亀戸3丁目6番1号
B祭神
◎天満大神(てんまんおおかみ)※菅原道真公
◎天菩日命(あめのほひのみこと)※菅家の祖神
C学業成就、商売繁盛
D梅鉢
E東京十社の一つ
F大きく真っ赤な鳥居をくぐって太鼓橋を渡ると社殿が見えてきます。
菅原道真公の使いである牛の像を触ると、自分の同じ体の部位が治ると言われています。
ここでは珍しい行事として、1月24日と25日には「鷽(うそ)替え神事」が行われます。
鷽という幸運をもたらす鳥で、毎年交換することでこれまでの悪い事が"うそ"になり、良い1年を迎えることができると言われています。
この日にしか手に入らない木彫りの鷽はとっても可愛いですよ。
幸運のお守りとして、購入には毎年行列ができています。
また亀戸天神社は「亀戸の藤」と言われるほど藤の名所で、4月には藤花祭が行われています。
スカイツリーが近いので、社殿と一緒に写真におさめることができますよ。
●亀戸天神社・御朱印
亀戸天神社に入った人は、誰もが「庭園のよう」とウットリ。
灯籠、池、橋が絶妙なバランスで配されており、その美しさはまさに「神の配剤」といえます。
その「美」を支える代表格が「橋」。
歌川広重が「名所江戸百景」として描いており、亀戸天神社最大の見どころです。
亀戸天神社には、大鳥居から社殿までの間に3つ橋があります。
鳥居をくぐってすぐにある橋は「男橋」、2つめは平らな「平橋」、そして3つめは「女橋」で、それぞれ「過去・現在・未来」を表しています。
なかでも男橋と女橋は、なめらかな曲線まぶしい太鼓橋。
天に向かって美しいカーブを描いているため、現在を表す「平橋」から、過去も未来も見ることができるんです。
自分の過去と未来を見つめるなんて、何だかドキドキ。
見たくないものまで見えてしまいそうで、ちょっと怖いかも。
でも大丈夫。
この橋を渡れば、あなたの未来は明るくなります。
「3つの橋で池をわたる」という発想は、「三世一念の理」という仏教思想に基づいています。
3つの橋で、池を端から端まで歩けば心が浄化。
社殿に着く頃には、すっかり心は清らか。
邪気のない心で参拝すれば、間違いなくご利益がありますよ。
ちなみに池の名前は「心字池」。
実はこの心字池、上から見るとやや複雑なフォルム。
ただの丸や四角ではなく、「心」という字になっているんです。
「心」という字を模した池に「現在・過去・未来」の橋・・・。
何ともファンタジックな神社ですね!
そんな、ちょっとSFチックな亀戸天神社ですが、由来は古式ゆかしいもの。
「心字池」「太鼓橋」と聞いて、福岡の太宰府天満宮を思い出す人も多いのでは?
そう、亀戸天神社は別名「東宰府天満宮」と呼ばれる神社。
祭神が菅原道真公であることからもわかるとおり、太宰府天満宮にならって造られているんです。
菅原道真公といえば「東風吹かば 匂い起こせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」という歌が有名ですよね。
だから亀戸天神社は、梅の名所としても有名。
境内には300本もの梅が植えられ、2月には「梅まつり」も行なわれます。
道真公は菊も愛したため、11月には「菊まつり」も開催。
4月の「藤まつり」と合わせ、亀戸天神社では「日本の自然美」を存分に堪能できます。
21世紀の日本の象徴・東京スカイツリーと、17世紀の日本の粋を味わえる亀戸天神社。
参拝とともに、ちょっとしたタイムトラベルまでできちゃいますよ!