@石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)
A京都府八幡市八幡高坊30
B祭神
◎応神天皇(おうじんてんのう):第15代天皇・誉田別尊(ほんだわけのみこと)。全国の「八幡さま」の主祭神。
◎比淘蜷_(ひめおおかみ):宗像三女神。
多紀理毘賣命(たぎりびめのみこと)・市寸島姫命(いちきしまひめのみこと)・多岐津比賣命(たぎつひめのみこと)の三柱。
◎神功皇后(じんぐうこうごう):仲哀天皇の皇后。三韓征伐で活躍。
C厄除・開運・家内安全・必勝・社運隆昌・学業成就・交通安全
D流れ左三つ巴
E創建は西暦860年(貞観2年)。
前年の859年、僧侶・行教が宇佐八幡宮で祈祷をしていた際、男山の峰で国家を守るよう神託を受けたのが始まりです。
明治時代、最高位の社格「官幣大社」に昇格し「男山八幡宮」に改称。
その後、創建以来の屋号「石清水」に再度名前を変え、現在に至ります。
F石清水八幡宮は、平安の昔から武士の崇敬を集めてきました。
特に縁が深いのが源氏一門。
源義家は石清水八幡宮の社前で元服し、何と「八幡太郎」と呼ばれていたとか。
さらに義家の寝室に山鳩が迷い込み、死んだ翌日には銀の剣と駿馬を献上。
山鳩は八幡様のお使いと言われているため、義家は「悪いことが起きるのを知らせてくれたに違いない」と思ったのだそうです。
石清水八幡宮への思い入れの強さがうかがえるエピソードですね。
●石清水八幡宮・御朱印
石清水八幡宮は、日本三大八幡宮のひとつ。
代表的な八幡様だけに、本殿は見事な「八幡造り」!
内殿と外殿、2つの棟が前後に連なる姿は雄大そのものです。
実はこの「八幡造り」、なかなか見られない建築様式なんです。
大分・宇佐神宮などでも見ることはできますが、日本には数えるほどしかありません。
つまり石清水八幡宮は「美しい」「大きい」「歴史が古い」の三拍子に加えて「激レア」。
国宝に指定されるのも納得です。
しかもこの本殿、よーく見ると多くの謎が隠されています。
たとえば楼門に彫られた、龍虎の彫刻。
これは寅年生まれの徳川家康と、辰年生まれの徳川家光を表すと言われています。
問題はその配置。
東側に虎、西側に龍が置かれているのは、家光が家康を敬うゆえ。
日本では古来から、西より東のほうが格上とされています。
よって家康が家光より上に来るよう、「東に虎・西に龍」になったんですって!
彫刻ひとつからも、歴史の人間模様が見えるなんて・・・何だかワクワクしちゃいますね。
さらに神紋にも謎が。
幣殿には4つの巴紋がありますが、実は1つだけ違うものがあるんです。
石清水八幡宮の神紋は「流れ左三つ巴」ですが、1つだけ「右三つ巴」の紋が。
わざと間違えて作ることで「まだ完成していない。これからもっと伸びていくぞ!」ということを表しているんです。
石清水八幡宮に来れば、自分をまだまだ伸ばしていくことができそうですね。
しかも石清水八幡宮は、「平成の大修造」の真っ最中。(※平成30年現在)
伊勢神宮の式年遷宮などもそうですが、神社は新しく調えていくことで、さらにご利益をパワーアップさせることができます。
だから石清水八幡宮は、これからが行き時。
新しくなった社殿で参拝すれば、神様があなたをパワー満タンにしてくれますよ。
石清水八幡宮に行く季節は、秋がオススメ。
鎮座する男山一帯は、紅葉の名所として有名です。
男山のケーブルカーに乗り、目の覚めるような紅葉を堪能しながら、ぜひ訪れてみてください。
京都の中心部から少し離れて南西の方角へ。
裏鬼門にあたる位置に石清水八幡宮があります。
男山ケーブルに乗って山頂まで
石清水八幡宮に到着したのが少し遅かったのですが、まずは手水舎へ。
ご祈祷をお願いする時は、こちらの御本殿昇殿口から入るようです。
おみくじやお守りはこちらから。
時間的に、ゆっくりと見ていられなくて少し暗くなりかけていました。
男山からの眺めです。
経営の神様と言われた松下幸之助さんも石清水八幡宮に参拝されていたそう。
この景色も見られていたのかな?