@吉備津彦神社(きびつひこじんじゃ)
A岡山県岡山市北区一宮1043
B祭神
◎大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)
第7代孝霊天皇の皇子。
日本の四方に派遣された「四道将軍」のひとり。
“大和朝廷の礎を築いた”と言われています。
理由は「温羅」を退治したから。
温羅は異国から渡来し、略奪や襲撃などで地域を支配。
凶悪な性格と、髪や肌が燃えるように赤いことから「鬼」と恐れられました。
人々は温羅の悪行に困り果て、大和朝廷に助けを要請。
軍神・大吉備津彦命が温羅を征伐し、地域を平定させました。
その温羅征伐は、いつしか「桃太郎の鬼退治」として伝承。
祭神・大吉備津彦命は、誰もが知ってる、あの「桃太郎さん」なんです。
なお、近くにある吉備津神社の祭神も、同じ大吉備津彦命。
吉備津彦神社を参拝したら、吉備津神社と両参りしては?
「軍神・桃太郎パワー」をたくさん浴びて、元気がグングンわいてきますよ。
C家内安全・健康長寿・良縁・安産・商売繁盛・厄除け・交通安全
D「十六菊」と「五七桐」
E吉備津彦神社の歴史は非常に古く、「大化の改新」までさかのぼります。
創建のきっかけは、吉備国の分割。
かつて広島東部・岡山が一体となっていた吉備国。
吉備津神社が総鎮守として、吉備国全体を守っていました。
ところが大化の改新後、国は備前・備中・備後に分割。
おおもとの吉備津神社は備中一宮に。
吉備津彦神社は備前一宮として、大吉備津彦命屋敷跡に建てられました。
以来、吉備津彦神社は皇族・藩主の厚い信頼を受けながら、地域の人々を見守りつづけています。
ちなみに備後一宮は、広島県福山市にある吉備津神社。
中国地方で御朱印巡りをするなら、三社一気に参拝してみてはいかがでしょうか。
F吉備津彦神社は、岡山屈指のパワースポット。
人智を越えた自然の力で、高いご利益をもたらします。
まず吉備津彦神社を語るうえで外せないのが、太陽の力。
夏至の日に、正面の鳥居から太陽が昇り、境内の御鏡に差し込む現象が。
その現象から、吉備津彦神社は別名「朝日の宮」と呼ばれています。
「吉備の中山」の麓にあるのも、ご利益があると言われる所以。
吉備の中山は、吉備国中心にそびえる岡山の名峰。
陵墓や遺跡などが多数あり、「神の山」「山全体がパワースポット」などと言われています。
また昔、吉備中山周辺の人々は恵まれていたという説も。
岡山の温暖な気候と豊穣な地質、海に近く流通しやすいことから、経済的に繁栄していたと思われます。
吉備津彦神社は、そんな「山の力」と「太陽の力」を一身に受ける神社。
御朱印をいただけば、どんな願いも実現しそうですね。
●吉備津彦神社・御朱印
G吉備津彦神社へのアクセスは、JR吉備線(桃太郎線)備前一宮駅から徒歩3分。
駐車場が広いので、車で行っても安心。
初詣の時期には臨時駐車場も増設。
吉備津彦神社は、電車でも車でも行きやすいのが魅力です。
御朱印授与時間は、8時30分〜17時。
なお御朱印授与時間は新型コロナの影響や、季節によって変動する場合があります。
御朱印を確実にいただくなら、事前に確認したほうが良いでしょう。
さて吉備津彦神社に来たら、御朱印だけではもったいない!
吉備津彦神社には魅力的なグッズがいっぱい。
表紙に思い切り「桃」が描かれた御朱印帳。
桃太郎と犬・猿・キジが連なった「桃太郎守り」。
今にも桃太郎が出てきそうな「桃みくじ」や、桃の形そのままのお守りも。
桃は「魔除けの果実」と言われる縁起物。
吉備津彦神社の「桃グッズ」を肌身離さず持っていれば、常に厄除けができますよ。
このように吉備津彦神社は、ひたすら「桃・もも・モモ」ですが、グッズだけではありません。
何と神社に桃太郎参上!
駐車場の脇に、桃太郎像が威風堂々と建てられています。
犬・猿・キジもしっかり寄り添っていて、何だかちょっぴり微笑ましい・・・。
吉備津彦神社を参拝したら、ぜひ桃太郎像を拝んで「桃太郎パワー」を吸収してくださいね。
境内の見どころは、桃太郎の他にもいっぱい。
まず注目したいのが、門や社殿の配置。
吉備津彦神社は、鳥居・門・本殿・渡殿・祭文殿・拝殿が一直線に並んでいます。
まさに「太陽光が鳥居の正面から、社殿に真っすぐ差し込んでくる」という「朝日の宮」の様子が、鮮明に想像できますよ。
「神の山」と太陽のパワーで、ご利益が高いと評判の吉備津彦神社。
コロナ禍で先が見えず、世の中に不安が渦巻く今、参拝してみてはいかがでしょうか。