@白神社(しらかみしゃ)
A広島県広島市中区中町7−24
B祭神
◎菊理媛神(くくりひめのかみ):日本書紀に登場する神。全国の白山神社の神・白山比盗_(しらやまひめのかみ)と同一神。
◎伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと):日本国土を共に作った、夫婦の神。
C縁結び・子孫繁栄・事業成功・交通安全・学業成就・開運招福
D丸に違い鷹の羽
E創建年は不詳ですが、建てられたきっかけは「海難事故防止」と言われています。
白神社が建つ場所は、その昔、岩礁でした。
しかしその岩礁は海から突き出ており、衝突する船が続出。
岩礁に白い紙を立て、目印にすることで事故を防止したのです。
その「白紙」こそ、白神社の起源。
後に干拓等で陸となっても、立てられた白紙は「守り神」とされ、跡地に祠を建造。
いつしか祠は「白神」と呼ばれるようになり、人々の信仰を集めました。
F白神社は別称「しらかみさん」。
そんな呼び名がつけられるほど、白神社は地域の人々に愛されています。
白神社を敬愛したのは庶民だけではありません。
歴々の大名も白神社を崇拝。
毛利輝元は白神社を城主の氏神にし、広島の産土神として社殿を建立しています。
その後も、歴代の広島城主は白神社を大切に大切に敬いながら、信仰のバトンをつなげました。
白神社は、全国的な知名度は低いかもしれません。
でも地元・広島では熱い信頼を得る神社なんです。
そんな由緒ある神社だけに、白神社はあちこちに「歴史の痕跡」が。
境内には、神社の起源となった「白神社の岩礁」も。
この岩礁は、広島市指定史跡及び天然記念物とされています。
■ 岩礁 ■
また広島といえば、決して忘れてはならないのが原爆の爪痕。
白神社の境内には、被爆したクスノキが残っています。
原爆の熱線で、赤くなった石も・・・。
当時の姿を残す狛犬や常夜灯は、「広島原爆遺跡」に指定されています。
白神社は「戦争を忘れない・風化させない」という重要な役目を担っているんです。
戦争・原爆の語り手が減っていく今、一度は行っておきたい神社ですね。
■ 手水舎 ■
●白神社・御朱印
G白神社へのアクセスは、とっても便利。
広島駅から循環バス「エキまちループ」で約10分。
「白神社前」か「袋町」で降りれば、歩いてすぐです。
バスを使わず、電車のみで行ってもOK。
広電・袋町駅から徒歩約1分。
中電前駅からも、徒歩約2分です。
神社自体は小さいですが、隣が高層ホテル(ANAクラウンプラザホテル広島)なので、わかりやすいと思います。
白神社は無料駐車場があるので、車で行っても安心。
万が一満車でもオフィス街のため、周辺に駐車場がチラホラ。
「車をどこにも止められない!」という事態に陥ることはありません。
では、白神社の御朱印事情を見てみましょう。
白神社の社務所営業時間は9時〜16時。
御朱印をいただくなら、その時間内に行けば大丈夫。
ただ季節や行事によって変動する可能性があります。
確実に御朱印をいただきたいなら、白神社に直接問い合わせてみましょう。
さて白神社の行事といえば、有名なのが秋季例大祭。
「しらかみさんの秋祭り」として、地元に親しまれています。
露店が立ち並び、オフィス街はいっそうにぎやかに。
秋祭りのハイライト「夜神楽」は、仕事で疲れた人、カープ戦を見て興奮冷めやらぬ人など、様々な人が観賞。
広島の秋の風物詩として、欠かせないイベントとなっています。
人々の命を救い、原爆の歴史を伝え、お祭りで元気をくれる白神社。
令和時代の平和・幸せを祈るためにも、ぜひ訪れたい神社です。
白神社は平和大通りと鯉城通りが交わっている角にあるんです。
広島市のメイン通りにある神社。
神社側からの写真で対岸のオフィスビルが見えると思います。
ANAクラウンプラザホテル広島の隣にある神社。
アクセスが良いってすぐにわかりますよね。
その前にあるのが愛宕池。
■ 愛宕池 ■
城下町形成の初期の頃の海岸線だったそうです。
白神社の境内には常夜灯もあります。
■ 常夜灯 ■
境内には他に稲荷神社もあり赤い鳥居が少し連なっています。
街中にあるコンパクトな神社で地元の人達に愛されてます。
ひろしまフラワーフェスティバルの時には人だかりになる場所に建ってますよ。