@阿智神社(あちじんじゃ)
A岡山県倉敷市本町12−1
B祭神
宗像三女神(むなかたさんじょしん):アマテラスとスサノオ(天照大神と素戔嗚尊)の誓約で産まれた、三人の女神。
◎長女・多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)。
◎次女・多岐都比売命(たぎつひめのみこと)。
◎三女・市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)。「弁財天」と同一説も。
宗像三女神はいずれも「容姿端麗」と名高い神様。
さらに「霧」「岐」という「読み・漢字」からもわかるように、「海の守り神」と言われています。
C海上安全・交通安全・商売繁盛・美容・芸事の上達
「海の守護神」が高じて、交通安全のご利益があります。
さらに海上交通といえば「交易」。
阿智神社は商売繁盛にもご利益があると評判です。
三女神の美貌から、「美容」にもご利益があるとか。
市寸嶋比売命が弁天様であることから、「財」はもちろん「芸事の上達」にもご利益があると言われています。
豊かな暮らしと美貌、そして一生輝きたい女性にとって、阿智神社はぜひ訪れたいパワースポットです。
D三つ巴
E阿智神社は1700年もの歴史を誇る、非常に由緒ある神社。
創建は諸説ありますが、「阿知使主(あちのおみ)定住説」が有力。
西暦291年、応神天皇の時代、韓国から阿知使主が渡来し当地に定住。
阿知一族は養蚕・織物などの技術を伝えたため、地域は繁栄。
その功績から「阿知」の地名がつけられ、阿智神社の起源となったと言われています。
また阿智神社には、かつて違う名称が。
その名は「妙見宮」。
応神天皇の母・神功皇后が三韓遠征に行く途中、海で遭難。
宗像神に祈ったところ、三振りの剣が降臨し、航路が照らされる現象が。
九死に一生を得た神功皇后は、海を照らした剣を崇め、現・阿智神社を「妙剣宮(妙見宮)」と称して祀りました。
しかし明治に入り、様相が一変。
政府の神仏分離令により、「妙見宮」から「阿智神社」に復号されました。
「妙見信仰」とは仏教の菩薩を崇めること。
神仏分離のためには、名称を変えざるを得なかったのでしょう。
F阿智神社は、倉敷の総鎮守。
歴史が古く、倉敷繁栄の礎を築いた神社なので、地元で厚い信頼を集めています。
よって初詣や七五三は「阿智神社」が定番です。
人気の理由は、「歴史の深さ」「繁栄の功績」だけではありません。
阿智神社は、ご利益が非常に幅広い神社。
主祭神は宗像三女神ですが、祭神は約20名。
厄除け・病気平癒にご利益がある素戔嗚尊、さらに学問の神・菅原道真公も祀られています。
交通安全・商売繁盛に加え、健康・学業にもご利益があるなら人気も当然。
子どもや孫が受験を突破し、事故に遭わず、学費を滞納することもなく、溌剌と社会に送り出したい・・・。
そんな願いをお持ちなら、阿智神社を参拝してみてはいかがでしょうか。
●阿智神社・御朱印
G阿智神社へのアクセスは、JR倉敷駅から徒歩15分。
車で行く場合は、倉敷インターまたは早島インターから15分。
境内に駐車場はありますが、車で行く際はご注意を。
何しろ阿智神社が鎮座しているのは、「倉敷美観地区」。
白壁や瀟洒な屋敷、蔵や美術館など、品格ある町並みには思わずうっとり。
江戸時代にタイムスリップしたような気分も味わえ、日本でも有数の観光地です。
阿智神社は、そんな倉敷美観地区にあるため観光客多数。
さらに神社周辺の道は狭いため、いつもよりさらに安全運転で行きましょう。
阿智神社の御朱印授与時間は、8時30分〜17時。
御朱印帳は、とってもかわいいウサギのデザイン。
なぜ「ウサギ」が描かれているかというと、阿智神社のシンボルだから。
境内・随身門にウサギの彫刻が施されているため、阿智神社ではウサギデザインの授与品が多いんです。
珍しい御朱印帳・可愛い御朱印帳を集めている人は、阿智神社の御朱印帳はマストですよ。
ちなみに阿智神社では、何と四種もの御朱印を拝受可能。
阿智神社の御朱印ほか、境内の倉敷護國神社など三つの社の御朱印をいただけます。
すべての神社を心を込めて参拝し、御朱印をいただけば、「阿智神社のオールマイティーなご利益」がいっそう高くなりますよ。
そして阿智神社を参拝したら、ぜひ観賞したいのが藤の花。
「阿知の藤」は、藤のなかでも珍しい「アケボノ藤」という品種。
春に参拝すると、そんな珍しい藤の大棚を拝むことができます。
県の天然記念物にも指定されているんですよ。
「阿知の藤」は樹齢300年とも500年ともいわれており、「藤=不死」ともいわれる縁起物。
神功皇后の命を救ったという逸話もあるだけに、阿智神社はどんな苦難に陥っても、私たちを不死身にしてくれそうです。
神社オリジナル「藤のお守り」も身につければ、不老長寿も夢じゃないかも!?
年齢を重ねたら、いざ倉敷へ。
いつまでも変わらぬ健康と美、豊かな生活、子どもや孫の幸せが叶い、最高の人生になりますよ。