吉備津神社

吉備津神社

吉備津神社は岡山市にある神社です。「備中国一宮」で近くにある吉備津彦神社は「備前国一宮」主祭神は共に大吉備津彦命。約400メートルの長い廻廊はとっても素敵です。神社は桃太郎伝説でも知られています。

吉備津神社は「備中国一宮」 桃太郎伝説でも有名です

@吉備津神社(きびつじんじゃ)

 

吉備津神社

 

 

A岡山県岡山市北区吉備津931

 

 

B祭神

 

◎大吉備津彦大神(おおきびつひこのみこと)

 

第七代天皇・孝霊天皇の皇子。

 

大和朝廷に対抗した「温羅」を征伐し、地域を平定したと言われています。

 

その「温羅征伐」が、後に「鬼退治」と伝承されることに。

 

「吉備国」で「鬼退治」といえば、もうおわかりですね。

 

そう、大吉備津彦大神は「桃太郎」のモデルとされる神様。

 

子どもたちに話したら、「『鬼滅の刃』の煉獄さん!」なんて言うかもしれませんね。

 

なお吉備津神社では、大吉備津彦大神だけでなく一族の神を合祀。

 

異母弟である若日子建吉備津日子命(わかひこたけきびつひこのみこと)等も、祭神として祀られています。

 

吉備津神社案内

 

 

C家内安全・延命長寿・縁結び・子宝・学業成就・交通安全・商売繁盛

 

 

D五七桐

 

岡山・吉備津神社・神紋

 

 

E吉備津神社の創建年は不明ですが、起源はなかなかロマンチック。

 

仁徳天皇が黒媛を慕い、この地に行幸。

 

その際、迎えてくれた吉備一族から大吉備津彦大神の功績を聞き、称えるために創建したと言われています。

 

ちなみに黒媛は吉備海部直(きびのあまべのあたひ)の娘。

 

容姿端麗の誉れ高く、仁徳天皇はそんな黒媛を寵愛したとか。

 

愛する人のもとへ行き、愛する人の地元に神社を建てるなんて、ちょっとホロリとさせられますね。

 

 

吉備津神社は歴史が長いだけに、過去には火事で消失したことも。

 

現在の本殿・拝殿は、室町時代に足利義満が再建したもの。

 

以来約600年間、災厄に見舞われることなく、壮麗な姿を今に伝えています。

 

吉備津神社・七五三

 

 

F吉備津神社で御朱印をいただきたい方、今、こんなことを考えていませんか。

 

「吉備津神社と吉備津彦神社の違いは何?」

 

確かに両者の違いはわかりにくいもの。

 

岡山で御朱印巡りをする前に、知っておきたいですよね。

 

では吉備津神社と吉備津彦神社の違いについて、少しお話ししますね。

 

 

吉備津神社と吉備津彦神社は、主祭神は共に大吉備津彦命。

 

「桃太郎伝説」で有名な点も同じ。

 

距離も近いので、「吉備津神社と吉備津彦神社両参り」という人も多いです。

 

では吉備津神社と吉備津彦神社、違いは何かというと「どこの国の一宮か」ということ。

 

吉備津神社は「備中国一宮」、吉備津彦神社は「備前国一宮」。

 

ちなみに備後一宮は、広島県福山市にある「吉備津神社」です。

 

 

少々まぎらわしいですが、これには深〜い歴史的背景が。

 

かつて岡山と広島東部が一体となっていた、吉備国。

 

7世紀の律令制に伴い、備中・備前・備後の3地域に分割。

 

各地域に「地域の守り神たる一宮」が必要だったため、備中の吉備津神社が、備前に吉備津彦神社をのれん分けしたと言われています。

 

吉備津神社は、そのなかでも「備中・備前・備後三備」をまとめた総鎮守とされる存在。

 

「国に安寧秩序をもたらす」と、深く信仰されています。

 

 

●吉備津神社・御朱印

 

岡山・吉備津神社・御朱印

吉備津神社の「比翼入母屋造」は美しく国宝に指定されています

G吉備津神社へのアクセスは、JR吉備線(桃太郎線)・吉備津駅から徒歩10分。

 

駐車場が広いので、車で行っても安心。

 

吉備津神社・境内図

 

 

ただ初詣は混みあうため、車は避けたほうが無難。

 

「吉備津彦神社からの一方通行のみ」といった交通規制が敷かれ、駐車場も満杯のおそれが。

 

初詣の際には、最寄り駅から歩いたほうがよさそうです。

 

 

御朱印授与時間は、8時半〜16時。

 

吉備津神社・社務所

 

 

参拝時間は5時〜18時です。

 

なお現在、新型コロナの影響で御朱印授与時間が変わってくる可能性があります。

 

吉備津神社で御朱印をいただくなら、参拝前に確認したほうが良いでしょう。

 

 

そうそう、吉備津神社で御朱印をもらうなら、御朱印帳も購入してみては?

 

神紋である桐の刺繍や、桃太郎が表紙の御朱印帳も。

 

オリジナリティ満載なので、購入すると、貴重な思い出になりますよ。

 

さて吉備津神社に来たら、ぜひじっくり観賞したいのが「社殿のフォルム」。

 

屋根が二つ並ぶ「比翼入母屋造」という建築様式は、全国で吉備津神社のみ。

 

吉備津神社・比翼入母屋造

 

 

珍しいだけでなく、その美しさも評価され、国宝に指定されています。

 

また全長360mの廻廊も、吉備津神社では外せない場所。

 

吉備津神社・廻廊

 

 

県指定の重要文化財で、世にも珍しい「奇観」と有名。

 

インスタ映え必至なので、ぜひ写真に収めたいところです。

 

 

そして吉備津神社といえば、何と言っても桃太郎伝説。

 

鬼にまつわる行事や観光名所が、随所随所に見られます。

 

たとえば「鬼の首が埋めてある」とされる社殿で、釜音で吉凶を占う「鳴釜神事」。

 

吉備津神社・鳴釜神事建物

 

 

吉備津神社・鳴釜神事

 

 

そして吉備津神社から車で30〜40分ほど行くと、鬼征伐の舞台「鬼ノ城」が。

 

「鬼ノ城」は鬼城山頂にある山城ですが、そこから眺める景色は絶景!

 

鬼の山なんて聞くと少々怖い気もしまが、“鬼のいぬ間の命の洗濯”になると思って、訪れてみてはいかがでしょうか。

 

新型コロナ第三波がささやかれる今、吉備津神社と鬼ノ城のダブルパワーで、コロナ退治ができると良いですね。

 

 

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